旧東ドイツを舞台にした、サッカー監督(確かにピッチサイドの男だ)のモノローグによる作品です。去年のワールドカップにあわせて発売されたようですが、サッカーものでフィクションというのは貴重です。短くてすぐ読めるし。発売元はドイツ語辞典を出している、三修社。
でも読んだの去年なんで、結構忘れてます(^^;)。
要は“足首 太股 男の世界”を描いたサッカー文芸なんですが、いろんな要素が凝縮されています。今回パラパラ読んでみて、以下の部分が目に留まりました。
(前略)アメリカ人で、自国の国民的スポーツのルールを 知っている人はいないんです。もう頼むよ、って感じです。 だって、連中は世界の超大国でありたいんでしょう? し かし、自分たちの国民的スポーツのルールも知らないで、 いったいぜんたいどんなふうに世界のルールを考えようっ てんでしょうか。いっぺん聞いてみたいですな。(後略)あとこの監督のサッカー馬鹿っぷりがスゴイです。
壁崩壊には、一つだけよいことがありました。バイエル ン・ミュンヒェンと試合できる可能性がつねにあるんです。...とってもいい作品です。